吹き抜けをうまく活用すること
国土が狭い日本では、細長い土地に家を建てなければならないケースが少なくありません。もっとも、そんな場合でも工夫次第で住みやすい家を建てることは不可能ではないのです。例えば、家の中央部に大きな吹き抜けを設け、各部屋を吹き抜けに面するように配置すれば、室内の隅々まで光が行き渡るようにすることが可能になります。また、吹き抜けを設けることによって、奥行きのある空間であるかのように見せられるため、狭い部屋でものびのびと暮らせるようになるでしょう。このように、吹き抜けは採光だけでなく、視覚的にも重要な役割を果たしますので、細長い土地に家を建てる際には、是非とも取り入れておきたいところです。
家事動線をコンパクトにすること
細長い土地に建てる家は、どうしても室内の移動距離が長くなりがちです。しかしながら、だからといって家事動線が長くてもやむを得ないという訳ではありません。例えば、重たい洗濯物を持って長い距離を移動しなければならないような間取りだと、たくさんの時間とお金をかけて完成させた家がストレスのある空間になってしまいかねません。せっかく苦労して家を建てたにもかかわらず、住みにくさばかりが目につくようになってしまっては元も子もなくなってしまいますので、そうならないようにするためにも、間取りを設計する際には極力家事の動線が短くなるように工夫しましょう。例えば、洗濯した衣類をすぐに干せるようにするために、浴室や脱衣所をあえて1階ではなく2階に設けるというのも一案です。
細長いの家は、仕切りをうまく活用したり中庭を設置したりして間取りを工夫することで、おしゃれで暮らしやすい空間にすることができます。